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ぺらぺらうかうか堂(フィギュアスケート&本&タイドラマ等&雑記)


本をぺらぺら読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートやタイ・中国などのアジアドラア、生活雑記もあり。
by さとこ タルコフスカヤ
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『ロシア人・生まれてから死ぬまで』(ユーラシアブックレットNo44・マルガリータ冨田 著) 「ロシアの魂の謎」と「謎めいた日本の魂」と、継承される追善供養 

『ロシア人・生まれてから死ぬまで』(ユーラシアブックレットNo44・マルガリータ冨田 著) 「ロシアの魂の謎」と「謎めいた日本の魂」と、継承される追善供養 _e0337786_23574126.jpg

 ユーラシアブックレットには、こんな本もある。ロシア人の習慣、儀礼、信仰などについて書かれたブックレットだ。読み終わって感じたのは、人間は同じだなということだ。違いはたくさんあるものの、人間の誕生から死までの流れとか、生活の中に言い伝えなどが生きているところとか、似ていると感じた。また、一つの国にもたくさんのタイプの人や生活があるので、国の習慣について、書くことは難しいことだなと思った。

 第5章「養育と教育」では、ロシア人の民族的特徴として、子供の養育に祖父母が積極的にかかわることがあげられている。また、ロシアの親たちは大きくなった子供の面倒も見るし、子供が親になっても面倒を見るのだそうだ。「親たちは子どもたちの苦労を自分たちも受け持とうと努め、経済的にも助けようとします。その結果、ロシア人はたいへん長い間、自分を子どものままだと感じることになります」。

 第9章「死」では、「死に対する考え方はロシア人と日本人では多くの点で似ているように思われます」とある。「死が遅かれ早かれ訪れるものなら、何で恐れることがあるだろう」「正しい行いのためなら死ぬことは恐ろしくない」「逃れられないもの、神秘的なものとしての死への平静な姿勢は西側でよく語られるあの“ロシアの魂の謎”と言われるものの一部です。世界には同様に“謎めいた日本の魂”といういい方もあります。この二つの民族以外にはそうした言い方はありません」。

 今の日本人は、死を恐れているのではないかと思うので、少し違う気がするが、昔はそんな面があっただろうか。ロシア人の決闘とか、日本人の(三島由紀夫もした)切腹自害とか。これはわたしも謎だと感じている。

 また、第11章「追善供養」では、「旧ソ連のもっとも戦闘的な無神論の時代でも、人々はこの習慣を守るように努めました。信仰のない人々でも教会に行かなかったものの、親しい人々の家で追善供養を行ったのです。(中略)民衆の記憶、伝統は政治やイデオロギーよりも強かったのです。それは、その国にとっても文化の重要な構成要素で、民族的な財産なのです」。

 日本も、無神論的なこの時代にも、葬儀後の追善供養は行われている。葬儀費用がかかりすぎるとか、知り合いに負担をかけたくないなど、葬儀の簡素化は進んでいるが、仏教による供養は、民族的な財産として先々まで残るのかもしれないと、この本を読んで、追善供養への新しい考えを持った。

本・読書



by tarukosatoko | 2017-03-07 12:25 | | Comments(6)
Commented by mo8_a29 at 2017-03-07 17:02
こんにちは~
なんか最近 父親の『民衆の伝統と記憶』の強さに閉口していて・・・ってかつて親しくて温かだった自分の遠隔地の農村の兄弟たちに連絡とりたがって。実際親しいのは本人だけで疎遠なんですが。
もしも 良い伝統だとか記憶があるんだったら その地から離れないもしくは戻る覚悟をしてほしかったものです。
昔通りとか農村の女性たちのやり方を素晴らしいこととして話されて閉口してしまいます。そういうことのみ正当化するし。 
すみません今の自分のこととは違いますけれどm(_ _)m

ロシアとは違いますけれどね(^_^.)
関係ないけれど ユーリオンアイス 見ていてちょっとロシアに興味が湧いてきました。
追善供養 は良いと思います(*^^*)
Commented by tarukosatoko at 2017-03-07 19:16
> mo8_a29さんのお父さんは遠隔地の農村が故郷なのですね。人は年を取ると故郷が懐かしくなるようです。わたしの父も故郷を離れたのですが、なぜか、故郷を懐かしむ様子はありませんでした。でも義父は離れた故郷が懐かしくて、帰りたくて、病床で泣いていて…。家族はなんともいえない思いで話を聞いていましたよ。一度は家族を置いて自分だけでも一年の半分くらいは故郷で暮らそうとしたようでしたが、生活の基盤は関西にあったので、難しかったようでした。若い時はいいのですが、年を取ると、家族や親戚も多いし、故郷にいたほうが、何かといいようですね。
やはり、農村と都会は違うし、懐かしくなる気持ちはわかります~。
しかし、美化した話を聞かされるのは、かなり、きついのでしょうね…。
頑張ってください!

ユーリオンアイス、ロシアのユーリ・プリセツキーの最後の演技派きれいでしたね。今度、宮本賢二さんが、フィギュアスケート雑誌の中でユーリオンアイスのすべてのプログラムを解説するそうです。雑誌の名前は…、また、調べます(^^;)
Commented by mo8_a29 at 2017-03-11 17:17
tarukosatokoさん
宮本賢二さんの解説が載るという 雑誌…どれか教えてください!!!ぜひとも!よろしくお願いします~♬
Commented by tarukosatoko at 2017-03-12 00:28
mo8さん、3月29日発売の「フィギュアスケートlife vol.9」だそうです。アニメを一度見たきりなので、全体をもう一度、振り返りたいですね(^.^)
Commented by mo8_a29 at 2017-03-12 16:22
ありがとうございます!感謝です!
Commented by tarukosatoko at 2017-03-12 21:30
mo8さん、わたしも読むのが楽しみです(*^^*)
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