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本読み虫さとこ・ぺらぺらうかうか堂(フィギュアスケート&映画も)

継承される「白鳥の湖」オクサナ・バイウル(1994年リレハンメルオピンピック)バレエとフィギュアの技術をあわせ持った氷上の白鳥!

 フィギュアスケートで「白鳥の湖」で最初に魅了されたのは、ずっと昔、1994年のリレハンメルオリンピックの女子シングル、ウクライナのオクサナ・バイウルの演技だ。バレリーナのような繊細な動きに、「なんて美しいんだ」と家族そろって、テレビを凝視したことを思い出す。

 動画を見て、その素晴らしさを再確認した。「16歳だから」というものではなく、若さもあるし努力もあるのだろうが、ほかの人にはない才能のようなものも、確かにあったのだと思う。

 オリンピックのショートプログラム、「白鳥の湖」。



0:27 3回転ルッツ+2回転トーループ
0:36 このあたり、真央さんの「蝶々夫人」の印象的な動きを思い出す
0:56 軽やかで重みもあり丁寧なスピン
1:00 白鳥!
1:43 飛距離があり軽やかだが重みもあるダブルアクセル
1:48 きれいなスピン
2:01 ここからは真央さんを思い出す、真央さんの演技も見たい
2:19 またしても、みごとなスピン
2:30 真央さん、ソトニコワを思い出すスピン
2:42 こういうガッツポーズの仕方は、美しさを損なわない

 エキシビションは「瀕死の白鳥」。



0:14 バレリーナそのものの衣装がきれい
0:23 この視線移動
1:33 バレエそのもののようなきれいな動きのあとに、ダイナミックな3回転サルコウ
1:58 このあたりのスパイラルの視線の具合は、真央さんの「蝶々夫人」を思い出す
2:07 ああ、優雅な入り方のスピン
2:48 きれいなスピン…、宮原知子の丁寧なスピンを少し思い出す…
3:13 瀕死の白鳥 最後まで美しい

 解説者が「ここまでバレエをトレーニングして、スケートの技術も持って出てきてという選手をこれまで見たことがないですね」と。その後も、ここまでバレエの動きができる選手は出てきてはいないのではないだろうか。手足の動き、視線の動かし方、まったくぶれない中心がしっかりとある体のうごき。今のように要素をつめこんでいないので、今と比較することはできないが、ふんわりして飛距離のある大きなジャンプもかなりなものだ。感動する。

 そして、バイウルの演技は、今の選手にも継承されていることを感じる。浅田真央や宮原知子の今の演技にもその片鱗を感じる。まさに、フィギュアスケートは先人の素晴らしさを受け継いでいく、「継ぐ者」たちのスポーツなのだと思う。
 
 1994年のリレハンメルオリンピックでは、トーニャ・ハーディングの関係者がライバルであるナンシー・ケリガンの膝にケガを負わせたといわれたナンシー・ケリガン襲撃事件を思い出すが、問題のケリガンやハーディングを追い越して優勝したのがバイウルだった。
 余談だが、トーニャ・ハーディングは1991年にトリプルアクセルに成功し、伊藤みどりに次いで二人目のトリプルアクセル成功者として歴史に名前を残している。

 オクサナ・バイウルはウクライナ・ニプロペトロウシクで、1977年11月16日に生まれた。3歳の時に両親が離婚し、10歳で祖父母、13歳で母親が死去、孤独で貧しい少女時代を送った。バイウルの才能を見出したのはコーチのガリーナ・ズミエフスカヤで、その娘婿のヴィクトール・ペトレンコが活動資金の援助をした。

 上の「瀕死の白鳥」の演技を最後に、引退し、アメリカに移住してプロに転向したが、事故やアルコール依存などの苦しい時期を過ごす。それを克服したのちは、プロスケーターとして活躍し、2007年には「チャンピオンズ・オン・アイス」で来日したということだ。
 今は38歳で、二つの自叙伝を書いたり、アパレルブランドを立ち上げたりしているという話もあるようだ。

 美しいものを見ると心が満たされる。これからやってくる夏の激しい暑さにも負けないで、がんばろうと思う。


 


Commented by bienes at 2016-07-04 12:42
こんにちは 
バイウル16歳の白鳥~なんて素晴らしいのでしょう
こんなに表現できる方を始めて観ました 
技術もさることながら表現力もすごいね
リレハンメルでは みんなしばし興奮冷めやらなかったことでしょう
決して恵まれた人生ではなかったようですが それを超えて生きてきた彼女だからこそ
白鳥をこんな風に表現できたのでしょうね
今日も素晴らしい演技を紹介してくれて感謝です

Commented by mo8_a29 at 2016-07-04 17:17
こんにちは!

思い出しますね~リレハンメルオリンピック。

ハーディングのあの ジャッジへの抗議。話題でした。そんなことばかりで ウクライナのバイウル選手の 可憐な演技を忘れてしまうなんて…
バレエを氷の上で踊ってしまってましたね。それに16歳という年齢…驚きです。彼女が優勝者。
上半身の綺麗な動きはバレエの基礎の上で成り立っていました。
なんだか とんでもないトップ争いのアメリカ勢の中 清涼な一輪の花という感じ。
ホント こういう選手いたのですね~~びっくり!
Commented by mo8_a29 at 2016-07-04 21:36
関係ないけれど ジョニー・ウィアーさんは、オクサナ・バイウルさんの演技が好きだって言ってたそうです。表現派には響いてきますよ。
Commented by tarukosatoko at 2016-07-05 18:26
bienesさん、久しぶりに見て、こんなに素晴らしかったのかと、驚きました。全身が一つの表現に向かって統一感を持って動いていて、繊細でダイナミックで。そして、ジャンプのとびかたとか、スピンの入りかたや終わりかたも、すごくきれいでした。
リレハンメルのあと、アルコール中毒などのつらい噂を読むことがあるばかりでしたが、復活しているとのことで、また見られることがあるといいなと思います。
Commented by tarukosatoko at 2016-07-05 18:32
mo8さん、ケリガン襲撃事件は話題になりましたよね!ハーディングはごちゃごちゃになり、出場はできたものの、結局、メダルに届かなかったです。ケリガンは3位でした。それぞれに事情や背景があり、苦いような気持ちになりましたね。このときは、バイウルがいてよかったと今になると思いますね。
ロシアの選手だと思い込んでいましたが、ウクライナでした。
Commented by tarukosatoko at 2016-07-05 18:37
おお、ジョニーウィアーが!
ジョニーウィアーも白鳥の湖をしていたので、今度、アップするつもりなんです(*^^*)
これも憧れた演技の継承、感動した先輩の演技を発展させながら「継ぐ者」ですよね。
ついでに、羽生選手の「白鳥の湖」の衣装もジョニーウィアーがデザインしていましたねー。
by tarukosatoko | 2016-07-03 13:24 | フィギュアスケート | Comments(6)

本をペラペラ読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートや映画、生活雑記もあり。

by タルコフスカヤ・さとこ
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