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ぺらぺらうかうか堂(フィギュアスケート&本&タイドラマ等&雑記)


本をぺらぺら読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートやタイ・中国などのアジアドラア、生活雑記もあり。
by さとこ タルコフスカヤ
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『原発難民日記』(秋山豊寛・著) 旧ソビエト宇宙ステーションから、福島へ。シイタケ農家をしておられたが…

『原発難民日記』(秋山豊寛・著) 旧ソビエト宇宙ステーションから、福島へ。シイタケ農家をしておられたが…_e0337786_21200194.jpg

 古書店で100円で売られている本数冊を買った。その中の一冊は2011年に発行された『原発難民日記』というブックレットだ。

 著者の秋山豊寛さんと言えば、民間人では日本で初めて宇宙に行った人だ。1942年生まれ。テレビ局に勤務していた1989年から1990年にかけて、商業宇宙飛行で、ジャーナリストとして初めて宇宙から報道活動をした。旧ソビエト連邦の宇宙ステーションミールに滞在した唯一の日本人でもあるということだ。

 2011年3月11日の震災の時、秋山さんは福島でシイタケ栽培をしておられたが、原発事故により福島を離れざるをえなくなり、各地を移動した記録がこの本だ。
 とにかく、当時の緊迫感が伝わってくる。福島の豊かな自然のなかで生活するという秋山さんの人生のプランは狂い、友人に助けられながら、各地を転々とする。「同情するなら農地をくれ」という難民状態になる。

 秋山さんのくやしさが、伝わってくる。でも思ったことは、他のことだった。普通の人は、こうはいかないのだろうということだ。秋山さんには、正しく正確な知識があり、さらに正しい知識を見つけて理解する力がある。一人で思うように動ける。各地に共通理解のある友達もいて、経済的にも余裕がある。それでも、こんなに理不尽なことになるのだ。それがない人はどうなるのだ。

 このような状態になったとき、自分ならどうするのか。まず、情報を得ることに右往左往するだろう。「テレビで大丈夫だっていっているから、大丈夫」という家族との相談や議論があるだろう。これまで、夫の勘はここというときに役立ってきたのだか、はずれたこともある。年を取った両親のさまざまな意見や、学校がある子供たちの事情もあるだろう。そのすべてをあわせて、何が最良なのかを全員が納得して決めることは、至難の技だ。すべての事情を考慮すると、身動きがとれないのではないかと思い、それが現実におこっていることに、暗澹たる気持ちがおさまらない。


 実際、単純に、地震などにしても、いつ起こるかわからない。暑さにばてている場合ではないのだが…、考えること、することはたくさんあるのだが…、きのうきょう、暑すぎる!!

 秋山さんは、今はどうしておられるのだろう。



by tarukosatoko | 2016-07-05 21:18 | | Comments(0)
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