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欧州選手権2017 カロリーナ・コストナーFS 荘厳なヨーロッパ世界と、ミーシンコーチの真っ赤なハート


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 欧州選手権、カロリーナ・コストナーはフリープログラムは2位で、総合で3位という好結果になった。ショートの前衛的な曲とはがらりとかわり、アントニオ・ヴィヴァルディ『ニシ・ドミヌス(主が家を建てられるのでなければ)』という宗教曲での演技だった。

 コストナーは、アンドレイ・タルコフスキー監督の映画を思い出させるような、バロック音楽の荘厳な奥深い世界を感じさせる世界を作り上げた。こういう空気はヨーロッパで生まれ育った人にしか作り出せないような気がする。いつまでも見ていたいような、特別なプログラムだった。




0:19 始まる
0:48 3T+3T 1.4の加点
1:07 3F
1:32 3Lo
1:38 宗教曲らしいボーカルが入り、ステップシークエンス・レベル4 加点1.8
2:14 フライングキャメルスピン・レベル4
2:50 2A+2T+2Lo
3:06 3Lo+2T ループが回転不足になる
3:18 2A
3:27 3S
3:32 フライイング足替えコンビネーションスピン・レベル4
3:58 コレオグラフィックシークエンス イナバウワーの美しさ…
4:14 足替えコンビネーションスピン・レベル3
5:16 早くドアをあけてと手でしめしているのか?、赤いハートのクッションをかかえたミーシンコーチ
7:03 ハートのクッションを胸に抱いて立ち上がるコストナー
7:07 コーチと握手!
7:13 赤いハートを渡されて持つミーシン…
7:22 赤いハートと仏頂面ミーシン
7:44 握手したまま、手を上にあげて、二人でするガッツポーズは初見

 片足の一蹴りがぐいぐいっと伸びるところが見ていて、気持ちがいい。足さばきだけでも、本当に美しいし、体全体が連動して、無理なく動いている。無理なく動くというところがコストナーの美点だろうか。コストナーにはもともと、戦闘的な雰囲気や、切迫感とか、悲壮なところがまったくなく、たんたんとスケートをしている印象が強い。以前も今も、イタリア国内戦では強力なライバルが出てきていないという事情もあるのかもしれない。そこは日本とはまったく条件が違うのだが、浅田真央さんとコストナー選手の、共に優雅な演技を、同じ大会で見たいものだとしみじみと思った。

 今はルッツジャンプがはいっておらず、他のトップ選手にくらべるとジャンプの構成が強くはないが、ジャンプ、ステップ、スピンなどの加点があり、演技構成点はほぼ9点台になっている。何度も言われていることだが、女子の場合は、ジャンプ構成が弱くても、美しくてミスのない演技で、加点と演技構成点でトップグループに入ることができる。男子はそれが不可能な4回転時代が来てしまっているが。

 メドヴェージェワは2年連続で優勝し、2年連続で3位だったアンナ・ポゴリラヤが2位に入った。驚くべきことに、欧州選手権では、コストナーはこれまでに、金メダルを5回もとっている。銀メダルが2回で、銅メダルは今回をいれて3度目だ。しかし、29歳という前例が少ない年齢で、10代の選手たちと競う試合は、特別なものだったことだろう。






Commented by mo8_a29 at 2017-01-29 20:35
ヴィヴァルディの宗教曲 を踊る、コストナーさんはやはり大人の女性しか作れないような表現。癒やされます~~
これはコストナーさんの競技とはなんにも関係ないけれど…彼女の他の人への共感力から出ている表現なのかななんて勝手に思っています。
Commented by tarukosatoko at 2017-01-29 23:16
> mo8_a29さん
ショートから一変して、このような曲でも滑れるんですね。アヴェマリアでもそうでしたが、コストナーさんは、体が光を発しているんではと思うような、清浄な美しさなんですね。
スケートの演技にはその人の生き方が出ると、誰かフィギュアスケート関係者のコーチだったか…がインタビューで答えておられましたが(誰だったか、忘れてしまいました)、コストナーさんの他人の共感力が出ているというのには、同感です!
by tarukosatoko | 2017-01-28 23:56 | フィギュアスケート | Comments(2)

本をぺらぺら読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートやタイ・中国などのアジアドラア、生活雑記もあり。


by さとこ タルコフスカヤ