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欧州選手権2017 デニス・ヴァシリエフスFS 透明でクールなヴィヴァルディ「四季」と、ランビエールコーチの慈愛のまなざし 


欧州選手権2017 デニス・ヴァシリエフスFS 透明でクールなヴィヴァルディ「四季」と、ランビエールコーチの慈愛のまなざし _e0337786_19263321.jpg

 ラトビアのデニス・ヴァシリエフスはフリーも、とにかく、かっこよかった。

 なぜ、かっこいいのかと考えるに、一つには、技と技の間に体がリラックスしているということだろうか。高橋大輔もそうだった。

 以前読んだ星野源の本の対談の部分で、きたろうさんが「真面目に練習して不真面目さを作っていく」「(演劇の場合)なんのために稽古をするかっていうと、稽古をしていないというふうに見せるために稽古をする」という言葉があった。
 ヴァシリエフスの演技は、背後にある練習量を感じさせない。まるで自然に体が動くままに演じているように見える。

 それに、国を背負う義務感やプレッシャーからも自由に見える。自分が好きだからしているという自発的な雰囲気は、ジュニアからあがったばかりの選手に見られるのだが、その雰囲気がとても強い。この雰囲気は力だなと感じる。
 最初のトリプルアクセルがシングルアクセルになっても、次のアクセルは自然に成功させているように見える。



 欧州選手権のフリー、あらためて、見ると、本当にかっこいい。「四季」(作曲:アントニオ・ヴィヴァルディ、編曲:マックス・リヒター)、振付はステファン・ランビエール。



0:14 始まる
0:44 1A
1:00 3A+2T!
1:08 ステップシークエンス・レベル4
1:58 3Lo
2:02 足替えキャメルスピン・レベル4 2:10から音楽が消えたなかでのスピンは…
2:46 3Lz+3T
2:56 高橋大輔もしていたし、田中刑事もしているし、他の人もたまにする素敵な振付、手でボールを投げるような、流れる感じの
3:09 3Lz これはとてもきれい
3:23 3F
3:30 音楽が山場に コレオグラフィックシークエンス ここがプログラムの見せ場
4:13 3S+2T+2Lo
4:21 2A
4:27 足替えコンビネーションスピン・レベル4
4:45 フライング足替えコンビネーションスピン・レベル4 独自のシットスピンは新鮮
5:03 ヴァシリエフスの大人っぽい表情
5:06 弟子をいつくしみ愛するランビエールコーチも拍手
5:51 コーチとハグしつつ、カメラに目配せする冷静なヴァシリエフス
7:28 キスアンドクライの二人は、見ていてほほえましい…
8:09 おお、次はミハエル・コリャダだ!

 「四季」といえば、ソチ五輪シーズンのパトリック・チャンの演技が最高だった。格調高く上品で、磨かれていて、パトリックのスケーティングの冴えと滑らかさがそのまま曲の流れと一致していくようで、初めて見たときから、金メダルにふさわしいプログラムだと感じたし、ソチの金メダルはパトリックだと確信したのだが、結果は…、銀メダルだった。

 でも、今シーズンに「四季」の解釈には、ヴァシリエフスのバージョンが加わった。みずみずしい、きらきらとした自然の営みそのものを映し出すような躍動的な透明感がある演技だった。

 そして、「四季」という曲自体を、こんなにいいものだったのかと感じた。いい演技は、曲の印象をあげることがあるところがすごいところだ。新しい曲を聞いたかのように感じるのだ。カロリーナ・コストナーもヴィヴァルディの曲で、とても美しかった。

 世界選手権でも、活躍を祈る。

 



by tarukosatoko | 2017-02-02 21:07 | フィギュアスケート | Comments(0)

本をぺらぺら読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートやタイ・中国などのアジアドラア、生活雑記もあり。


by さとこ タルコフスカヤ