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『小説 言の葉の庭』(新海誠・著) 学校や勤め先に行けなかった二人が、雨の庭園のあずまやで出会う

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 映画『君の名は。』の新海誠監督が、前作の映画『言の葉の庭』を、小説化したもの。文章が『君の名は。』そのもので、読みながら頭のなかで、アニメの映像が見えて音楽が聞こえてくるような小説だった。

 通勤や通学途中で、ふと、目的地に行きたくなくなる、あるいは、どうしても行くことができなくなるという気持ちになったことがある。何かにつまずいていたり、体調が悪すぎたり、つらすぎたり、他に大事なことがあったり。そんな人たちが、実際に行けなくなり、目的地を変更したことで、生まれてきた物語だ。

 雨の日の有料で入場できる庭園のあずまやで、男子高校生と女性が出会う。高校生はノートに自作の靴のデザイン画をかき、女性はビールを飲んでいる…。

 時間を交錯させながら、登場人物の物語がつながっていき、最後に物語が完成する。『君の名は。』と同じ構成だ。「人はみんな、ちょっとずつおかしい」というような話は、学校や勤め先に行くのが憂うつだと感じていたことがあった者としては、心に浸透してくるものがある。

 万葉集などの古典にでてくる歌が物語の終わりにでてきて、この歌はこんなことだったのかとわかるようになっているのだが、そこは流し読み…。

 そして、食べ物がでてくる場面がおいしそうだ。おいしいお酒のつまみや、おいしいお弁当を作ることは、生活を豊かにするなあと読んでいて思った。

 映画の『言の葉の庭』をみたい。映像が目が覚めるようにきれいなことだろう!
 

by tarukosatoko | 2017-02-28 00:20 | | Comments(0)

本をぺらぺら読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートやタイ・中国などのアジアドラア、生活雑記もあり。


by さとこ タルコフスカヤ