宇治川は流れが速い、平等院鳳凰堂・優美な雲中供養菩薩は戸惑っている?!

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 京都の宇治は好きな場所だ。京都だが京都ではない。あくまでも、「宇治」なのだ。

 宇治で特に好きなのは、流れが速い宇治川だ。とにかく流れが速い。いつ行っても流れが速い。その滑るような流れは、フィギュアスケートに通じる爽快さがある。

 同行の人と「ここでは泳がれへんね」と話していると、「ながされる!はいるな!」という看板があった。

 『源氏物語』の54帖の最後の10帖は宇治が舞台で、「宇治十帖」と呼ばれている。源氏物語の中でも、人の心をえぐるような深みがあって、今読んでも古さを感じさせないすごい小説だと思う。

 宇治は、平安時代には貴族の別業の地(別荘地)で、京都が建前が支配する地だとしたら、宇治は本音が支配する地だったのだそうだ。まさしく、『源氏物語』でもそうだった。

 『源氏物語』を読んでいると、強い雨のあとは人が流されて気を失うくらいに、もともと流れが速かったようだが、1964年に京阪宇治駅から3キロメートルのところに天ヶ瀬ダムができて水力発電所になり、そのために、いつも流れが速くなったことを、今回初めて知った。そこに問題もあるようなことを、宇治に住む先輩に聞いたような気がする。

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 川上に、ごおおおおーっと、水が吹き出しているところがある。ここがダムからの水が流れ込むところだ。




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 そして、平等院鳳凰堂だ。1052年、関白藤原頼通が現世に描き出した極楽浄土が鳳凰堂だ。極楽浄土を大がかりに作ってしまうとは、よくもまあ…と思うような贅沢さだ。なんという余裕だ。なんという、趣味の大型化だろう。

 屋根の上の鳳凰は、手塚治虫の『火の鳥』とそっくりだ!背後から夕陽があたると、屋根の鳳凰が金色に輝き、池に鳳凰堂が映し出されて、まさに極楽浄土はこんなふうだと思える美しさなのだそうだが、いつも、夕暮れ前に帰るので見たことがない…。

 心を引かれるのは、国宝の、52ある雲中供養菩薩像だ。亡くなるときには、深みのあるパステルカラーの色合いを帯びた、このような菩薩たちが、雲にのってふわふわと楽器を演奏しながら、迎えに来るのだそうだ。フィギュアスケーターのように、美しい。絵はがきが一枚50円で売られていた。

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 前に案内してくださった先輩と見たときに、菩薩たちが、うかない顔をしているなと感じた。神妙な顔だといえば、そうだが、穿った見方をするなら、「こんなんでいいのかな…」みたいな、困っているような、戸惑っているような…。

 ところで、藤原頼通が亡くなるときに、果たして、菩薩たちは迎えにきたのだろうか?!









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Commented by mo8_a29 at 2017-04-16 14:29
宇治とは 宇治川とはそういうところなんですね。
平等院鳳凰堂は 夕暮れ時に美しさを発揮するんですね。初めて聞きました。今度見てみたいな。鳳凰は『火の鳥』だし~~
菩薩様が雲に乗って 浮かない顔をしているって・・・^m^ちょっと おもしろいです。
Commented by dazaiosamuh at 2017-04-17 20:03
平等院鳳凰堂、美しいですね。今の時期が見頃なのでしょうか。
菩薩様。雲にふわふわ乗って、楽器を演奏しながら…、しかも表情は浮かないときてる。
そんな菩薩がいるのですね。菩薩というと、悟りを極め、彼岸に到達し、表情はというと、無表情に近い顔というか、少し険しい表情などをしているものだと思っていました。
 そういえば、大分湯布院に太宰治が住んだことのある『碧雲荘』を移築した『ゆふいん文学の森』が昨日、16日にオープンしたようです。私は今月末頃に訪ねる予定です。楽しみです。
Commented by tarukosatoko at 2017-04-19 11:59
> mo8_a29さん、宇治は伏見稲荷大社のある駅と同じ路線のいくつか目かの駅にあり、一緒に行くことができますよ。
平等院はそこまで観光客でごった返してはいませんでした。
こちらは、ひたすら、宇治茶関係の食べ物が売られています。
平等院をでてすぐのお店の宇治茶のソフトクリームは、
おいしいです!
宇治川の中洲には、鵜飼い(鵜という鳥を利用して鮎をとる漁方で観光のショーになっています)のための鵜がいる檻もあります。
Commented by tarukosatoko at 2017-04-19 12:25
> dazaiosamuhさん、湯布院に文学の森がオープンしたニュースを読みましたよ!オーナーのような女性が高額で買ったということで、びぅくりしました。記事をすごく楽しみにしています!できれば、詳しくお願いします。
菩薩は、書かれているように、無表情なんです。険しくはなくて、首をかしげているので、「?」と思っているように、見えてしまうんです。そう思って、他のお寺のいろいろな仏像を見ると、どの仏像も「?」に見えてしまうという…
平等院は秋が見頃でしょうか??冬も雪が降るときれいだと思います。
近くには源氏物語ミュージアムもあります。等身大の平安貴族の人形とか、お屋敷の再現とか、牛車とかあって、少し楽しめます。
Commented by mo8_a29 at 2017-04-20 23:48
本文と関係なくてすみません…
tarukosatokoさん
まっちー PIWのゲストじゃなくて キャストになったようです。もしかしたら全国行脚してくれるかも。契約 変わったんじゃないかな。太田由希奈さんみたいな位置でしょうか。
失礼しました。
Commented by tarukosatoko at 2017-04-20 23:59
mo8さん、なんと!
そうなんですか…
心境とか環境が変わってきたのでしょうか。

キャストとして全国を、となると、うれしいですね!
町田さんの滑りをもっとみたい
ですものね。
ほんと、関西でも見たいです‼
でも、なんにでも、いつでも、適当に出ている人にはなってほしくなくて。心配しなくても、ならないと思いますがねf(^_^)
Commented by mo8_a29 at 2017-04-26 18:49
追伸
町田くん 学会の財団の助成金をもらいましたね。
ゴメンナサイ キャストじゃなくて ゲストになってました。m(_ _)mということは かなり研究者になったってことですよね。凄い!
Commented by tarukosatoko at 2017-04-26 20:24
mo8さん、見ましたよ。50万円くらいでしたか?研究内容もわかるところだけでいいから、知りたいですね。研究者そのものになったんですね。さすが(^^)
その内容が、やがては、フィギュアスケートの発展につながっていくのですね!
by tarukosatoko | 2017-04-16 11:41 | 番外編 | Comments(8)

本をペラペラ読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートや映画、生活雑記もあり。


by タルコフスカヤ・さとこ
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