本読み虫さとこ・ぺらぺらうかうか堂(フィギュアスケート&映画も)

本をペラペラ読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートや映画、生活雑記もあり。

最近読んだ本 『ポーの一族』の新作、『トーマの心臓』『サイコパス』『この世界の片隅に』『無手勝流ロシア語通訳』 エドガーは40年たっても同じエドガーだった

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 今日は昨日よりも2度くらい気温が高く、息がしにくいような暑さだった。夜になっても暑さが和らがない。夜の11時をすぎて、セミが鳴き始めた。…このへんな具合…。セミも蚊も気温が高すぎると活動しないというが、やっと活動できるのが、夜中というのは、どんなもんか。

 我らの萩尾望都さんが、40年ぶりに『ポーの一族』の続編を発表し、一冊の本になった。読者は40歳から30歳くらい(あとから読んだ人もいる)年を取っているが、エドガーとアランは10代のままだ。不老不死のバンパネラ、ポーの一族は年を取らず、死なず、時空を漂い続けているのだから。以前のときに、若いときにあって年を取ってからまたエドガーに会う男性がでてきたが、読者はあの男性のような気持ちを味わう。ただ続編が出たという以上の感慨を持って読んだ。
 萩尾望都さんは読者を裏切らなかった。絵の感じが変わったことを忘れるくらい、エドガーはもとのエドガーだったし、アランも同じ。「そうだったのか」と新しくわかったこともあり、おもしろかったし、とてもうれしい!


 「これが僕の心臓」の『トーマの心臓』は『ポーの一族』に並ぶ名作。叙情的で残酷で、甘くて冷徹で、すべてが整っていて、かつ、みずみずしい高度な完成品。萩尾望都さん、ブラボー。

 
 『この世界の片隅に』は、映画を見たのだが、原作に忠実に映画が作られていることがわかった。主人公のすずの台詞を読んでいると、映画ですずの声を担当した「のん」の声が聞こえてくる。戦中の空気を濃く感じさせる漫画だ。
 映画では最後のほうで「この世界の片隅で、おらを見つけてくれてありがとう」というようなことをすずが夫に言うところがあった。「のん」のその言い方がとても、演劇的で、大好きだ。
 作者の真実を描こうとする視線の強さと、ぶれない思い、嘘のない真摯な態度が伝わってくる。
 萩尾さんもだが、作者の凛とした心の持ち方にふれることができる。


 ありえないほど意地悪だったり、心がとろけそうなほど親切だったり、一緒に仕事すると疲れはてるし、その人に会う日は、朝起きた時からゆううつになるので、だんだんと、かかわらないことにした人がいた。その人のことを他の知り合いは「あの人はサイコパスだと思うよ」と言っていた。
 サイコ、超能力者?!と思ったが、違った。
 『サイコパス』を読んで、「あー、あの人は軽くサイコパスなんだ」とわかった。いろいろな説があるが、脳の部分の損傷などにより、人の感情に共感する能力がなく、でも、状況を読む力は強く、うまくいけば仕事で大成功した社長になり、へたをすれば犯罪者になり、それらを両端にしてグラデーションを描いて存在している。
 大事なことは、そんな人の行動にたいして一喜一憂せずに、事務的に受け取って、目的にむかって仕事をすることだ、と理解した。
 あと、サイコパスは普通の人が混乱したり緊張する場面で心拍数が下がるらしい。だから、あわてず、緊急の物事を処理できたりする。お、焦って心拍数があがっているなと自覚したら、その自覚を力に、心拍数を下げるべく、サイコパスのように冷静になり、落ち着くといいのだなと学んだ。

 ユーラシアブックレットは『無手勝流ロシア語通訳』だ。数年の勉強で通訳の仕事をはじめて、仕事をしながら、能力を高めていくという道のり。仕事を得るには、人脈も大事だし、言葉だけでなく、いろいろ知っていないとならない。ロシア語の複雑さを知る身としては、雲の上の存在。





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by tarukosatoko | 2017-08-11 00:23 | | Comments(0)

by タルコフスカヤ・さとこ
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