
『キル・ビル』の1話は、自らの結婚相手と胎内の子供を奪われた主人公が、4年の昏睡状態から復讐心で立ち上がり、100人くらいは日本刀などで倒すというスプラッタ映画だった。血のりが多用された場面に目を覆いながら、さすがに続編は見るまいと思ったが、気になって見てしまった。
…見て良かった。意外にも続編はまともな作りで、主人公が殺人をしたのはたった一人だったし、血が飛び散らないし、血を見ない中国の特別な方法だったところがよかった。1話ももっと整った作りになっていたらよかったのにと思うが、1話はタランティーノ監督の自己主張みたいなものなのだろうと納得もする。
一番好きなのは、パイ・メイという人物が関わってくる部分だ。主人公の本当の名前はベアトリックス・キドーで、もともとはビル(世界最強の暗殺集団のトップ)の毒蛇暗殺団(日本語訳らしい)の優秀なメンバーでビルの恋人か愛人のような立場だった。主人公はそのビルの中国拳法の師匠パイ・メイに武道を習う。

パイ・メイ(白眉道人、実存した人物がモデル)は、とってつけたような髭の男性で、数百年生きていて、長い髭をなでる仕草がわざとらしく、おもしろいので笑ってしまう。この師匠に分厚い板を素手で割る術と、武道の中でも最強の必殺中の必殺技・五点掌爆心拳(五つのツボを指でつつくと、相手は5歩歩いた後に倒れて亡くなる)を習う。この師匠に関する詳細について、とてもおもしろくて書きたくてしかたないが、ただふざけているだけのような話なので省略する。
2話では、主人公は飲んだくれのパッとしない男性(ビルの弟)にあっさりと倒されて、生きたまま棺桶に入れられて土に深く埋められる。ここでパイ・メイのもとで習得していた板を割る技術が役立って、棺桶を割って、ゾンビのように土の中から這い出す。この場面が一番、おもしろかったし、映画だなあと思ったところだ。
そのあとは、主人公はサングラスなんかをかけて、日本刀をテニスラケットのように背負って、さっそうとビルの家に乗り込む。そこには胎内にいた子供が無事に育っていて、子供と二人でテレビの『子連れ狼』を見る!子供は結婚する予定だった人の子供ではなくビルとキドーの子供だったのだ。

『子連れ狼』も妻を殺された侍がへその緒がついたまま残された子供を一人で育て、乳母車に乗せて放浪する復讐物だった(ように記憶している)。わたしの父親がこの話が好きで、一緒に見ていたようなおぼろげな記憶がある。乳母車の子供を守りながら敵に囲まれて戦う拝一刀(おがみいっとう)を見ては「こんな小さい子をつれて危ない旅をするなんて、ありえない」と思っていた。そして、幼い自分が乳母車に乗せられて父親となにもない荒野を進んでいて刀を持った柳生一族に襲いかかられるところを想像してぞっとした。子供はどこかの親切な人のところにあずけて、拝一刀は一人で行くか、仕事をかえたらいいのに」と思っていた。
拝一刀は犯罪組織の暗殺をする刺客という仕事をしていたところが、『キル・ビル』に通じる。最後は少しラブストーリー気味になる。続編があるかもしれないし、ないかもしれない。続編を見たい気もする。
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