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ぺらぺらうかうか堂(フィギュアスケート&本&タイドラマ等&雑記)


本をぺらぺら読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートやタイ・中国などのアジアドラア、生活雑記もあり。
by さとこ タルコフスカヤ
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スケートカナダ2018 エフゲニア・メドヴェジェワFS 無限の可能性を見せた「リベルタンゴ」


 スケートカナダ2018も見どころがたくさんあったが、一番感動したのは、ロシアのエフゲニア・メドヴェジェワのフリーだった。ロシアのエテリコーチのもとからカナダのクリケットクラブにかわって、半年あまりなのだが、体型がしっかりして、完ぺきではないが目に見えてジャンプが力強くなり、北米的なプログラムを北米的に滑りつつも、ロシア的な厚みがある演技を見て、メドヴェジェワの順応力のはやさと大きさ、吸収力のすごさ、スケート能力の大きさ、可能性の無限大な大きさを感じた。

 メダルとかその方面の結果はわからないが、貪欲にチャレンジし続ける、歴史に残る大型スケーターになるのかもしれない(おおげさだが)、と感じた。今でも大型スケーターなのだが、もっと大きなプルシェンコ的な、皇帝ならぬ、女帝のような大型スケーターに。30歳くらいになったら。

 フリーは「ムムーキ」「リベルタンゴ」(アストル・ピアソラ、演奏はヨー・ヨー・マ)。振付はデイビッド・ウィルソン。


0:36 始まる、顔つきが違う、顔も体も、カナダの選手的な栄養がいきわたっているパワフルな感じ
1:02 3Lz2T2T ルッツはアテンションがつくが、加点が0.67 全部のジャンプでトレードマークの片手をあげるタノジャンプ
1:14 2A 着氷の軽さがカナダ的?
1:34 課題の3Lzはエッジエラーに でも、着氷は既視感がある、キム・ヨナのルッツを思い出す でも、メドヴェジェワのルッツはロシア的な余韻、重厚感もある
1:52 コレオシークエンス きれい
2:00 メドヴェジェワのトレードマークだったスパイラルの新しいバージョン、最後に、おろしたフリーレッグを後ろに振り上げる
2:18 2A 着氷後に余裕がある
2:23 このあたりから、ぐっとかっこよくなる!
2:46 ここから後半のジャンプになる 3F(タノ)3T 
3:12 3S3T
3:25 3Loは回転不足に
3:52 曲調変わる 山場のステップシークエンスへ
4:16 ここががっこいい
4:29 振り返って左手を振り上げる動き、表情も、かっこいい…
4:31 スピン
4:50 なんという気迫の表情!
4:55 右手で低い位置でガッツポーズ、すごいかっこいい
5:00 カナダの人たちもスタオベ
5:05 自力で戦っている人の顔が、美しい
5:38 リンクサイドの扉の開閉をする女性が感動と慈愛の表情でメドヴェジェワを見つめる
6:23 エテリコーチにぴたりとくっついていた小さな女の子ではない でも、ルナのティッシュケースを持つ姿はかわいいまま

 連続ジャンプが抜けてしまったショートは痛恨の結果だったが、フリーは1位だった。ほんと、かっこいい。ほれぼれする。ここまでくると複数のタノジャンプも個性になって、オッケーだ。デイビッド・ウィルソンの振付だからだろうと思うのだが、随所にキム・ヨナを思い出す振付がある。でも、キム・ヨナとは違うタイプの選手で、重厚感があって、すでに自分のものにしている。ああ、これからの試合を見るのが、すごく楽しみだ。



 女子では名古屋の新しい大型の星、山下真瑚がすいすい滑って、2位になった。伊藤みどりさん、浅田真央さん、宇野昌磨さんの流れを継ぐ、名古屋の滑りを受け継いだ、マイペースな、天然気味の大物が出てきた予感がする。笑顔がめちゃくちゃにかわいいのも、伊藤さん、浅田さん、宇野さんに通じるものがある。

 トリプルアクセルに挑み続け、何度も着氷しているトクタミシェワが1位になったのもとてもうれしい。しかし、印象が強かったのはエキシビションだ。途中で黒い下着のような衣装になったのには少し驚いた。これは下着なのか洋服なのか…そこのところが演技そっちのけで気になったし、露出とか色気はどんなふうな効果を求めて振り付けられているのか、国によって感性が違うのか、考えている。

 樋口新葉はくやしいことだったが、エキシビションはしっとりと心にしみるものだった。試合でも、この路線のものが見たいなと思った。「白夜行」も「ハレルヤ」もよかったし。



ウィンタースポーツ

つぶやき










by tarukosatoko | 2018-10-30 22:14 | フィギュアスケート | Comments(4)
Commented by yoripo at 2018-11-01 19:09 x
カナダ大会見応えありましたね。

トゥクタミシェワのエキシビションは、CAの制服を着ている時から胸の谷間が気になってハラハラしましたが、まさか上着を脱いでブラになるとは...。
私の勝手なイメージですがコーチのミーシンはロシアスケート界の重鎮で日本で言うと佐藤信夫コーチだと思うのですが(山田満知子コーチはタラソワ?!)、あの堅い信夫(ミーシン)先生がよくあのプログラムを許可したな~と思いました。
(エキシビションは管轄外なのでしょうか...)
トゥクタミシェワは次はNHK杯ですが、日本では大丈夫でしょうか?NHKで放送されるでしょうか...?余計な心配をしてしまいます。
でも、あのプログラムは彼女にしかできないですよね~。「10代半ばの小娘に負けてたまるか!」という、強い気持ちを感じます。

山下真瑚ちゃん、すごいですね!
ショートの後のインタビューでは「楽しかったです」と言って、フリーもプレッシャーなく滑っていたように見えたのに、エキシビションの方が緊張しているようだったところがかわいいです。
smoothとか滑らかではなく、「すいすい」っていう言葉がぴったりです。「すいすい」滑って、「ポンポン」跳びますよね。

群雄割拠の時代ですね~。喜ばしいとこですが、みんなが世界選手権、オリンピックに出れないと思うと...。楽しい反面、つらいです。
Commented by tarukosatoko at 2018-11-01 20:44
> yoripoさん

トゥクタミシェワのエキシビションは、「あれこれ」(http://kurkuma.blog.fc2.com/blog-category-1.html)といういつも読ませていただいているブログによると、なんと、ミーシンも認めたものらしいです…。「ソ連時代は性的な表現がかたくなに否定されてきたが、すべての男性は美しい女性が好きだ」ということです。…。

メドベジェワが自らのインスタにトゥクタミシェワが服を脱ぐ場面からの動画をあげていたので、あれは深読みしたら「ソ連時代と違って、今は何でも表現できる自由があってすばらしいし、女性は自らの美しさを人に見せつけていいんだ」という前向きな意味合いがあるのでしょうかね??? 

気のせいだと思いますが、メドヴェジェワのエキシビションも、黒の下着っぽい洋服に大きめの白シャツをはおるというロシア女子によく見られる衣装でした。プルシェンコも洋服を脱ぐエキシビションがあるし、性的表現に前向きな意味を持たせるロシア的な感覚があるのかもしれません。ん……、ないかもしれません、わからないですね。

おっしゃるように、ミーシンの意図としては、トゥクタミシェワは美しく成熟した大人の女性であることを主張するものでもあるようです。そこのところはさらに強く主張して、大人女性が評価されるフィギュアスケートであってほしいです。

そういえば、ソ連時代に映画を作っていたアンドレイ・タルコフスキー監督も主人公たちが裸になる場面とかを当局に削られたのが悔しくて、当局が気がつかないような微妙な屈折した表現を繰り返し、それが逆にいいようのない、いい味になったという不幸中の幸いのようなおもしろい映画を残しました。

佐藤信夫先生は、演技で女性選手のように手のひらを上に向けることもしなかったということです。日本人には考えつかないものですね。

NHK杯かああ…。うううううむむ…。なにはともあれ、NHK杯でもメダルをとって、エキシビションも滑って、日本人を、NHK職員を、困惑させてもらうことは大歓迎です!

山下真瑚ちゃん、かわいいですね~。なんともいえず名古屋っぽい滑りです。女子は誰が前に出てくるのか、本当にわからないです。次のオリンピックは、いったり誰がと思うと、10人近い選手の顔が思い浮かびます。大変ですね…。

Commented at 2018-11-03 21:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tarukosatoko at 2018-11-13 16:17
鍵コメ様
NHK杯が終わりましたが、NHK杯でもトゥクタミシェワは同じだったようですね。しかも、留め具部分の補強もされていなかったようで、とれたらどうするのだろうかと…、日本人はひやひやしすね~。わたしがトゥクタミシェワだったら2重3重にしっかりと縫ってから脱ぐと思います(^^;)
そして、地上波ではメダリストだったにもかかわらず放送されなかったですね。

ミーシンさんはいろんなことを語りますが、「自分の中にイメージを持ち」云々という部分は、わたしも激しく同意するし、採点するさいにもっと配慮してほしいものです。

魅惑的な制服で飲み物を配るところ…、うわわわわ、なんともツボでした。
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