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ぺらぺらうかうか堂(フィギュアスケート&本&タイドラマ等&雑記)


本をぺらぺら読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートやタイ・中国などのアジアドラア、生活雑記もあり。
by さとこ タルコフスカヤ
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4大陸選手権2019 女子シングル エリザベート・ツルシンバエワが復活どころか、4回転サルコウをとび、認定される!


 4大陸選手権は毎年、とてもいい大会だと感じる。もしかしたら世界選手権よりもフィギュアスケートというものを味わうことができる大会かもしれない。今年もいい大会になっていると思う。

 女子シングルが終わった。

 紀平梨花はフリーで巻き返して優勝した。体ができているというのか、すべての動きがアスリートらしい統制がとれた確実な動きで、しかも美しい。トリプルアクセルも定着してきているようだ。

 坂本花織はショートが、うっとりするほどきれいだった。全日本選手権よりも滑りも表現もひとつ上の段階に上がったような強い印象を残した。赤紫のグラデーションの衣装のスカートのすそが、動きに連動してなびくのが、他のどの選手よりも美しいのは、スカートの絶妙な長さがあるのだろうし、滑りの美しさが衣装の動きを作り出しているところもあるように思う。フリーはジャンプで2つも大きなミスをしてしまったのはなぜなのだろうか。世界選手権で、今日の悔し涙を洗い流すような演技ができますように。

 そして、三原舞依の「ガブリエルのオーボエ」は、この世のものとは思えない、純粋で清浄で天国のような世界を作り出していた。勢いに少し欠けていたし、ジャンプも超絶にすばらしいというところまではいかなかったが、それでも、言葉をなくして、心がまっしろになって見惚れている間に、あっという間に終わってしまった。

 アメリカのマライア・ベルのショートプログラムは、とても好きなプログラムだ。アダム・リッポンの振付けで、マライア・ベルのはつらつとした部分をうまくひきだしているし、とても選手がすべりやすそうな振付けだ。喜びが体中からあふれ出してくる感じだ。アダム・リッポンのセンスの良さや人間力、スケートへの強い情熱も感じさせる振付けになっている。昨シーズンまでのロヒーン・ワードの振付けもよかったが、難しかったのかもしれない…。

 そして、一番感激したのは、エリザベート・ツルシンバエワが久しぶりに調子を取り戻して、いい出来の演技をして、2位に入ったことだ!エテリコーチのところに移籍してから、グランプリシリーズでは回転不足などで結果はでていなかったが、見違えるように、とても魅力的に滑っていた。ロシア的なプログラムでロシア的な滑り方だった。ツルシンバエワにはモダンなジャズなどよりも古典的な音楽があうのかもしれない。
 しかも、4回転サルコウをとんだ!転倒したが、回転は足りていて、4回転サルコウとして認定されたようだ。あの体型ならばとべそうだ。ずっと前からシニアで滑っている印象があるが、まだ18歳だ(2月14日が誕生日なのであと少しで19歳になる)。
 4大陸選手権でいい結果を出せたから、ツルシンバエワの押しの強いお母さんも喜んでおられることだろう!おめでとうございます!!また、世界選手権でもっと喜ぶお母さんの姿をキスアンドクライで見られるかもしれない。

ウィンタースポーツ

つぶやき



by tarukosatoko | 2019-02-09 23:35 | フィギュアスケート | Comments(4)
Commented by pintaro23 at 2019-02-11 09:38
お邪魔します。
トゥルシンバエワちゃん、台乗りできて良かったですね~
オーサーコーチの元を離れ、エテリ門下に戻り4回転を練習していたのですね。
小柄だけれどお顔はちょっとオバサンぽくて地味な感じがしますが、体型変化もなく手を上げるジャンプ(タケノコ)をしても崩れない体幹の良さ、指先まで神経が行き届いた綺麗な所作に以前から注目していました。
押しの強そうな(笑)ママ、今回もリンクサイドでちらっと映ったような気がしましたけど・・・
テン君亡き後、母国を代表する優秀な選手として頑張って欲しいです。

女子も男子もSPトップは気負いか?守りに入ったか?トップの座を譲ってしまいましたね。
「後が無い」「あとはやるだけ」と守らず攻めるだけの気持ちでFSに臨む方が、全てを出し切れるような気がします。
SP、FS両方でパーフェクトな演技をする難しさを感じます。
心・技・体すべてのコンディションを揃えるのは至難の業ですが、本当に「心」「メンタル」の強さが要(かなめ)ですね。
Sabio
Commented by tarukosatoko at 2019-02-11 22:14
> pintaro23さん
トゥルシンバエワは、ジュニアからシニアへのころは、もっともっとオバサン顔でまるでロボットのように機械的な正確さで演技していた印象があったのですが、とても女性らしく、人間的になってきましたね。タケノコも最初はかちっとしたひし形だったのですが、今はきれいになってきました。
オリンピックのキスクラで押しの強いママを見て、「ああ、こんな環境だったんだ」と納得がいきました。ママにがんがん押されながら練習するから、こんなふうに大人びているのか…と。違うかもしれませんがね。きっとママは実力が出せる方法を貪欲にさがしておられるのだろうと…、いい方向になりましたね。

心・技・体すべてを整えるのは、方法通りにしてできるというものではなく、メンタルも同じで、なんていうか、スポーツというのは修行みたいなものですね。

今回の4大陸選手権は、男子シングルの宇野昌磨君のフリーの演技が、もう、言葉が見つからないくらいのインパクトでした。昌磨君は試合のたびに、限界なく深みを増していきますね。「月光」、ほれぼれしました。目がハートになりましたよ。でも、まだまだ現役は続くのだから、怪我をおして出場するのは今回でおしまいにしてほしいと願います!
Commented by marucox0326 at 2019-02-12 12:07
はじめましてmarucoxと申します。
フィギュアスケーティングは荒川静香さんが
金メダルを取ってから、採点方式もガン見するようになりましたが^^;どちらかといえば球技が好き、そして音楽、映画、本が大好きなアラカンです。

タルコフスキーのポストすべて読ませていただき
是非お近づきになりたいと思いコメントしました。といって別に彼のファンではないのですよ。
むしろ(映画はかなり本数見ていますが)、タルコフスキー監督作品は難解、長過ぎる、でやはり挫折した口です。でもsatokoさんの解りやすく(彼の信奉者は皆、解説も理屈っぽくて嫌味にしか聞こえないのが多い)魅力的な説明でまたいつか観てみようと思っています。
太宰に関しても学生時代、随分読みましたが殆ど忘れてることに、こちらのポストを読んで気づかされています^^;

さてフィギュア、今回男女共優勝を決めましたが、私は技術面はもちろん(もはや表現力だけで勝てる時代ではないので)ドラマを演じられる繊細なスケーターが好きなので、紀平さんには期待しています。一方で表現力豊かと言われてきたショーマ君、そろそろ違う世界観も見せて欲しいなと。本人、モダン系は苦手らしいですけど。
アスリートにとって怪我との向き合い方は難しいですね。世界選手権もはてさてどんな展開が?

またお邪魔します。フォローさせていただきましたので、これからもよろしくお願いします。
Commented by tarukosatoko at 2019-02-12 23:04
> marucox0326さん、はじめまして!コメントをありがとうございます。

タルコフスキーの部分を読んで下さったそうで、非常にうれしいです。本当にありがとうございます!タルコフスキーの映画については、見た直後はピタッとくるものがあるのですが、それを言葉にするのが難しく、ブログに書くことも難しいです。タルコフスキーの映画はたった8本ですが、まだまだ書けていないので、書かなくては…と、コメントをいただいて、思いましたよ。

タルコフスキーが好きということで知り合った人の書くものを読ませてもらうと、たいてい、長く難解です。「自分が感じ取った切実なすごいものをなんとかして文章にしたい!」という願いが、タルコフスキーに関してはとても強いものなので、タルコフスキー映画への愛ゆえの苦労の結果の文章なのだと感じています。映画の中で登場人物が延々延々延々延々…と語る場面があって、そこがわけがわからなかったりするのですが、これからはそこも丁寧に見たいなと思っていますよ。

太宰も…最近は読んでいないのですが、ずっと続きを書きたいと思っていることを思い出しました。感謝です!

こちらは、フィギュアスケートの採点をガン見するようになったのはバンクーバーとソチの間くらいからです。ガン見し始めると、ちょっともやもやが生じるので、そこに少しひっかかりながら見ています。昌磨君、来シーズンは全く見たことが無いようなタイプのものを見せてほしいですね。紀平さんはしっかりしていて、今後ますます楽しみです。あと、アイスダンスがとても好きになっています。フィギュアスケートだけでも、好きな部分がどんどん変わっていきます。

球技はわたしはバレーボールとサッカーを一時は熱心に見ていましたが、今は時間がないので見ないようにしている状態なのですが、特にバレーボール女子が好きです!集団で勝利に向かっていくところは買っても負けても胸があつくなりますね。
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