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ぺらぺらうかうか堂(フィギュアスケート&本&タイドラマ等&雑記)


本をぺらぺら読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートやタイ・中国などのアジアドラア、生活雑記もあり。
by さとこ タルコフスカヤ
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氷艶2019「月明かりのごとく」 見た!! &カーニバルオンアイス2019 高橋大輔・不死鳥


 やっと氷艶「月明かりのごとく」をテレビで見た。テレビとはいえ、眼前に広がる平安時代の風景、豪華なキャストに驚いた。何から書いたらいいのか…。とりあえず、覚え書きとして感想を羅列しておく。



 高橋大輔はスケートの演技に入り込んでいたように、同じように、物語の世界の人になっていた。リンクで一人で作品を作り出す高橋大輔は素敵だが、大勢の人たちと作品を作り上げる高橋大輔も、まったく別人のようだったが、才能を感じさせた。

 描き出された光源氏は、ピュアで、誠実で、一生懸命で、大切な人たちに一途な光源氏だった。最後の「自分がかかわるものを全部こわしてしまった(人も、というような意味の台詞)」というような独白が、真に迫っていて、原作の『源氏物語』とピタッと重なった瞬間だった。原作にそんな台詞があったかどうだか、忘れてしまったが、あったような気もするが…、それこそが光源氏の心情だったかもしれないと思った。原作には、光源氏の死の場面は描かれていないが、もしも描かれたら、そんなことを言いそうだ、という気が、わたしはした。

 沢田研二、天海祐希、市川海老蔵、生田斗真、他にも光源氏を演じた俳優がいたが、高橋大輔の光源氏は、若々しく、みずみずしく、最も純粋な傷つきやすい光源氏になったと思う。



 舞台装置とかプロジェクションマッピングが壮大な世界を作り出していた。リンクは舞台の床が白い氷なので、床にもさまざまなものを映し出せるのが強みだ。前後左右に観客がいるので、どこから見てもわかるように演じるのは工夫が必要だったのだろうか?海の上の船の場面は、すごいなと思った。とにかく…、舞台がよくできていた。


 キャストも魅力的だった。

 藤壺の平原綾香は、歌うたびに、歌のうまさ、声の美しさに魅了された。スケートをする滑り方が愛らしくて、平安時代の部屋の中で立ち上がったときにスケート靴をはいて歩いたり、出家して悲しみにくれているときもスケート靴をはいているところが、なんとも、かわいらしかった。光源氏の恋愛遍歴の原点は藤壺だから、とても大きな人物の存在感があったし、その人の魅力やはかなさも感じられた。

 かっこよかったのは柚希礼音(ゆずきれおん)だ。歌い方や台詞の言い方、視線の動かし方、間の取り方、さすが宝塚歌劇団。華やかで、男気があり(でも本当は女性で光源氏を好きになる役柄、オスカル・フランソワのような)かっこいい。
 その妹分のような役割が村上佳菜子だった。台詞もうまかったし、一生懸命演じていて、村上佳菜子も女優の道も考えているのかもしれないと思った。

 荒川静香さんは怖かった。メイクも動きも、怖い弘徽殿女御になりきっていた。その手下の長道役の浪岡一喜は本当に悪い役だったが、みごとに演じていた。映画『パッチギ』に出ていた人だ。頭中将の福士誠治の誠実さと言ったら、「なんという好青年」といいたくなる好演だった。

 織田信成さんは、最後のあたりで宙乗りをした。空を飛んで、陰陽師の力で、光源氏たちの動きを封じるという場面で、すごい力のある陰陽師だった!渦中にあるが、今はどういうことになっているのだろうか。ロシアのミーシンコーチからジャンプの練習のための回転台のようなもの(?)をかりて練習しようとしていたという記事を読んだが、その回転台は今はどうなっているのだろう。カーニバルオンアイスでは現役なみの滑りが見られた。少しやせて少し衰弱しているふうでもあった。わからないけれど、よほどのことだったのだろう。

 そして、紫の上のユリヤ・リプニツカヤは白からピンクへのグラデーションの衣装が似合っていて、スピンをすると、衣装がひるがえって、きれいだった。台詞を言わない無言のところがまた、ミステリアスだった。朱雀帝のステファン・ランビエールが逆に光源氏のような性格の設定になっていたのが、おもしろかった。二人とも、滑りがやはり、華やかで、平安時代の華やかさの表現のようなものが感じられた。

 鈴木明子の悲しみの表現もよかった。鈴木明子、いい味がでている。

 宙乗りで光源氏が出てくる場面は圧巻だった。人が亡くなったときには、こういう感じがする!!最後は人が次々と亡くなる。亡くなりかたがどれも鮮やかで、衝撃を受ける。源氏物語の神髄は守って、衝撃の最後。すごいな、宮本亜門!!


 それにしても、カーニバルオンアイスの高橋大輔は超絶のダンスを見せた。これがアメリカ最先端か!みたいな…。あれでジャンプをとぶのは、すごいと思ってしまう。

 練習動画を見たが、振付師のシェリル・ムラカミという女性が、絶対に会社員には見えない、むしろ危なそうな人という感じの、クレイジーな目と雰囲気を持った人だ。本人の踊りも、とんでもなくかっこいい。とてつもなくかっこいい。ビヨンセのダンスも見てみたが、振付師が同じでも男女で印象が違う。スケートだし…。

 手に赤いリボンを結んでいるのが、鮮やかなアクセントになっていた。メイクもしていて、ジョルジュ・ドンのようだった。


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by tarukosatoko | 2019-10-09 21:25 | フィギュアスケート | Comments(0)
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