1987年アメリカ・イギリス合作映画。ベトナム戦争(1955年から1975年)を題材にした戦争映画。
ベトナム戦争に行くために、これから兵士になろうとする青年たちが、理髪店で髪の毛を刈り落とすところから、映画は始まる。
映画の前半は、今は聞くことはほぼない、ののしり言葉の羅列で繋がっていく。海兵隊新兵訓練所での訓練キャンプ。訓練の教官ハートマン軍曹の罵詈雑言、スラング、差別用語、身体的特徴への揶揄が、これでもかこれでもかと、叩きつけてきて、見ているほうも、非常に居心地が悪い。暴力もひどい。映画が日本で公開されたとき、字幕の言葉がきれいすぎるとキューブリック監督が主張して、翻訳者が交代させられたという。確かに、きれいな言葉では、戦争に行くということがどういうものか、伝わらないのかも。
前半最後に出てくるのが、フルメタル・ジャケット。和訳では完全被甲弾といい、弾の鉛を胴などで覆った弾丸で、貫通性が高く命中しやすい。最後のほうでは、発狂する訓練生が出てくる。その射貫くような鋭い目つきが、『時計仕掛けのオレンジ』と重なる。
後半は卒業後のベトナム戦争での小隊の活動が描かれている。報道部門に配属された海兵隊員ジョーカーの目を通してベトナム戦争が姿を明らかにする。地獄の地上戦。代理戦争で罪のない住人が死んでいく。最悪だ。映画が進めば進むほどに、救いようのなさ、意味のなさ、残虐さ、無残、行き場のない無力感が漂って、世界全体を覆っていく。
ちなみに、海兵隊とは、海外で戦争をする兵士の集団のことだ。海兵隊、戦争はなにもかもを痛めつける。キューブリックの戦争映画は、他の映画とはまるで違っていて、メッセージがメッセージのかたちはしていないが、シンプルなものとして、直球で投げつけられてくる。「Born to kill」、それはない!それがない世界の実現を祈る。
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