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フィギュアスケート・ミラノ五輪最終予選 フリー オリンピックが楽しみ



 ミラノ五輪最終予選は、とても、見応えがあった。かなり違うのだが、M1グランプリの敗者復活戦の熱気に通じるものを感じた。M1グランプリでは敗者復活で決勝進出した組が優勝したりするのを思うと、最終予選に臨む選手たちの意気込みといったら、すごい熱量が伝わってきた。また、世界の完全トップ選手たちとは違った、見たことがないような演技もあった。出場枠を獲得した選手はこれから国内大会で出場権をとらないとならないのだが、予選で活躍した選手を、ミラノ五輪本番で見られたらと思うと、応援せずにはいられない。五輪が楽しみです。


 ペアは、長岡柚奈&森口澄士が、3位にはいり、出場枠をみごとに‼獲得した。小さなミスがあちこちにありながらも、最小限に抑えた。強い意志で、抑え込んだ。リフトはすべてレベル4で、アクセルラッソーリフトが「おお」と声を出すくらいきれいだった。高橋成美のポジティブな解説が演技を後押ししたんではと思うくらい、最高の解説だった。
 後のインタビューで、長岡選手は「吐きそうなくらい」緊張していたと。森口選手も。出場枠獲得が決まったときの、二人や関係者のあふれ出た涙、涙、涙。胸があつくなった。

 アイスダンスの吉田唄菜&森田真沙也はフリーが「トゥーランドット」で、出だしの迫力がすごかった。うわあああああ、うたまさ、こんなすごくなったんか~~~~~~。吉田選手、かっこいい。きれい。超きれい。中国ドラマの宮中で戦う美しくて賢い主人公みたいにあでやかで強い~~~。
 ボーカルがない「トゥーランドット」。出場枠を逃したが、団体戦では出場できるだろうか。2006年、荒川静香が金メダルを獲得したあのイタリアで再びの「トゥーランドット」を。美しい唄菜、がんばれーーーー。

 女子シングルはルナ・ヘンドリックスが復活した。ポーズをとって一瞬止まる、また、ポーズをとって一瞬止まる。おお、ルナヘン、何をしても、いちいち、かっこよくきめてくる。素敵素敵。
 アナスタシア・グバノワ。「好きにならずにいられない」は、優美。たおやかさとジャンプの強さのコントラストがいい。自分はこれまでひたすら強めなプログラムが好きだったが、今回初めて、優雅なプログラムが心にしみた。キスクラのコーチがヒョウ柄のロングコートで、清楚なグバノワと対照的だった。大阪のおばちゃんのヒョウ柄はださいと言われるが、似たようなもんでは、大阪のおばちゃんもかっこいいこともあるのではと、関係ないことを思った。しかし、実際は、ヒョウ柄のコートの大阪の女性を見たことがないんだけど。
 ロシアのアデリア・ペトロシャン。深みのある真っ赤な衣装。冒頭から、強いロシアのスケートはこうですよ、と見せつけてくる演技。ああ、この4年間、封印されてきたロシアのスケートが息を吹き返すような感覚。ずっと咲かなかった冬のつぼみが開きだしたときのような、目を見張る感じ。流れるようなとまではいかないし、ジャンプの前振りの長さもロシアだし、スピンには厳しい練習が見えてくるし、なのだが、やっぱり美しい。感嘆のため息が出る。実は4回転も出来る選手らしい。枠は取れたが、五輪出場は誰になるか、厳しい国内大会になるのだろう…。

 男子シングルも、ロシアのピョートル・グメンニクが優勝。ロシアの伝統的なスケーティングスキル。ロシアにはネガティブな要素が多くて心が曇るのだが、ロシア選手がでてくると、フィギュアスケートはさらに華やかになることを実感してしまう。同じように滑るので、過去に活躍した選手たちの演技が何重にもだぶって、重層的な演技だと見ていると感じる。グメンニクはがんばった。出場権をかけて、国内大会は熾烈なものになるだろう。
 メキシコのドノヴァン・カリーヨは、ミスがあったが、3位で出場枠を獲得した。目を閉じてリンクの風を感じて滑る感じがとても素敵。オリンピックが楽しみだ。
 モナコのダビデ・リュートン・ブラインは0.86点差で出場枠を逃してしまったのが、残念でならない。トリプルアクセルも4回転もしないが、スケーティングが絶品なうえ、表現力も奥ゆかしくも伝わってくる美しさ。フランスのケヴィン・エイモズが振付けしたらしい。「怪我人が出たりしたら出場できることもありますから」と解説の佐野稔さんが、天然発言をしていた。
 

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by tarukosatoko | 2025-09-30 12:55 | フィギュアスケート | Comments(0)

本をぺらぺら読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートやタイ・中国などのアジアドラア、生活雑記もあり。


by さとこ タルコフスカヤ