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『老後の資金がありません』(垣谷美雨) 年金詐欺?!

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 前半と後半で、内容が反転するのが、びっくりー。

 前半は子供の豪華結婚式、親の豪華大理石施設、親の資金が尽きる、親の豪華葬儀、夫婦ともにリストラ、いまだ過去の恨みをつらつらと訴えてくる高収入の義姉、DV被害者かもしれない娘、半分以上に減ってしまう老後資金、賢く暮らしてきて盤石な友達…。主人公の主婦篤子は、ずーーーーーーーっとお金の心配をしている。わたしも、ここ数年、結婚式、施設入居、葬儀、夫定年と、重なるところが多くて、めちゃくちゃ、あるある、だった。

 後半は、豪華介護施設を退所して義母と同居、まずいお茶、他人の年金詐欺に加担して収入を得る義母、急にしっかりものになった娘、と、話があらぬ方向に。夫婦は再就職を果たす。

 行方不明の高齢者を探さずに、家にいることにして、年金詐欺をしている家庭がそんなにあるのか???

 ずーーーーっと、断捨離しているのだが、やっと、本棚に。垣谷美雨さんの本は題名がキャッチーなので、買い集めていたようで、この本だけが未読で残っていた。

 このところ、男性作家の本ばかり選んで読んでいる気がする。男性作家の本は、読後、さっぱりと終わる。さばさばと終わる。鈴木光司さんの本でも、おーおもしろかった、と終われる。女性作家の本は、読後に、もやもやが残るような、胸焼けみたいなものが残りがち。後味が尾を引く。選ぶ本がそうなのか?そんなことはないですか?



Commented by yoripo at 2025-12-20 09:53
私が読んできた小説も男性作家はサラサラ読めて、不幸な結末でも厳しい現実を突き付けず一縷の望みを残して終わる印象があります。
東野圭吾や村上春樹や吉田修一など。それが物足りなくなって積極的に読まなくなった気がします。
根底に優しさとか人を信じる絆とかがあって、浅田次郎はそれがないと読めないくらいの重い内容だったりするのでいいのですが。
一方宮部みゆき、林真理子、有吉佐和子、宮尾登美子など女性作家は容赦ありません‼!
そして特に女性の描写が厳しいです。
少し前に「嵐が丘」を読み終えて(読み応えがあっておもしろかったです)ずっと棚で眠っていた「熊を放つ」を読み始めたのですが、スラスラ読めて面白いのですが物足りなくなってトルストイの「クロイツェル・ソナタ」に変えました。(男性作家ですが、少し重くてドロドロしているかなと思って。本当は「戦争と平和」にトライしたいのですが)
冬(特にクリスマスシーズン)はロシア作家の季節です!くるみ割り人形の影響かな?!
Commented by tarukosatoko at 2025-12-23 18:37
> yoripoさん
男性作家、「厳しい現実を突きつけず」まさにそうですね。女性作家は女性の描写に容赦がない、まさに‼ 
林真理子とか、有吉佐和子、宮尾登美子さん、容赦がない作家は大好きなのですが、へんに中途半端な書き方とか、視野が固定されすぎていたり、世界観を計算して作ってある小説は白けてしまいます。そんな嘘の世界を読むならば、いっそ、複雑さ自体をもともと持っていない男性作家のほうが、すっきりする…みたいな感じなのかな…???

トルストイもシンプルで…(とかいうと、怒られそうですが…)読みやすいですね。後に、いやな気持ちにもならないですね。
『嵐が丘』とは、ブロンテ姉妹の嵐が丘、ですか?エミリ・ブロンテのあ嵐が丘なら、わたしもすごく好きです。シャーロット・ブロンテも好きですし、詩とかも書いていて。

村上春樹は、家をかたづけていたら、子供の本がすごくたくさんでてきました。「村上さんに聞いてみた」という、読者と村上春樹の問答集が何冊かありましたが、一冊目でギブアップしました。今のわたしには、軽すぎました…。村上春樹は音楽を聴くように読む小説なのかなと。レコード盤をアンプで聞くみたいな、その時間を味わうものなのかなと。

浅田次郎、『蒼穹の昴』は3巻を夢中で読んでいます。あと、今年でいえば、鈴木光司も、なんか、好きになりました。ホラーもあるんですが、書き手である作家が、書いている内容と距離を取っている感じがあって。
by tarukosatoko | 2025-12-19 11:15 | | Comments(2)

本をぺらぺら読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートやタイ・中国などのアジアドラア、生活雑記もあり。


by さとこ タルコフスカヤ