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解説者と振り返るオリンピックフィギュアスケートの日本選手達 高橋成美さん「1位の選手だけじゃない、6位にも10位にもドラマがある」


 テレビで、五輪フィギュアの日本選手の活躍を、三人の解説者と振り返る番組を見た。男子シングルとアイスダンス解説の町田樹、女子シングル解説の鈴木明子、ペア解説の高橋成美が出演した。鈴木明子さんは、まだイタリアにいるので、イタリアから出演。

 今回、フィギュアは過去最高のメダル数を獲得したそうだ。

 まずは団体戦。団体戦は町田さんが出場したソチから始まったそうだ。高橋さんは、チームのきずなの強さがあったと。さらに「一位の選手だけじゃない。6位にも10位にもドラマがある」と、誰もの記憶に残るだろう名言を。

 個人戦、女子シングル、坂本選手。演技を見直す。フリップが単独になった場面で、初めて見たかのように、観客の自分でも悔しさがよみがえる。この場面を巻き戻して連続ジャンプに修正したいと思ってしまう。しばし、まだ、涙が出る。
 「スピードにのった美しい滑り」「極上のダブルアクセル」「完成度を求めた演技、ここまでやり抜いたのは素晴しい」(鈴木さん)、「一滑りが優雅、引退の時の愛の賛歌、集大成」(高橋さん)、「スケートへの愛、スケートのキャリアを慈しみ、大事に滑っていることが手に取るようにわかる」(町田さん)。
 直後のインタビュー、涙を流しながら「銀で悔しがれるところまで成長したんだな」と。

 中井亜美選手。インタビューでは「いつも通りの自分で演技できた」「浅田真央さんがトリプルアクセルをとぶ姿を見てスケートを始めたので、自分のトリプルアクセルを見てはじめたいと思ってくれるかたがいてくれたらいいなと思う」「トリプルアクセルをきめた瞬間が一番うれしかった」と、ぶれない。
 「するすると伸びるスケート、確実に回転して着氷できる」「トリプルアクセルに憧れて練習して、練習では苦戦していたのだが、本番でとべた、心の強さ」(鈴木さん)。「ショートとフリーでトリプルアクセルを成功させたのは、2010年浅田真央さん以来の快挙」(町田さん)、「スパイラル、自分で道を切り開いていく振付けのスパイラル」と実演(高橋さん)。

 千葉百音選手。「すごく緊張しやすいところが心配だったが、それを乗り越えたと感じた」(鈴木さん)。

 男子シングル、鍵山選手。「フリー、最後、日本フィギュアの象徴のイナバウワー。2006年イタリア・トリノの荒川静香さんのイナバウワーと、音楽の盛り上がり部分であわせてきた、最高の演出」(町田さん)、「体の一体感、すべてが一体化してつながっている、しなやかな筋肉、どうやったら作れるんだろう」(高橋さん)。
 コーチ、カロリーナ・コストナーのインタビュー。「もっといい演技をしたいと思っているでしょう。それでも素晴しいし、優真はオリンピックで演技ができる喜びや幸せ、そして一歩一歩進み、難しいことをする必要はないと伝えました。団体戦ではしゃいで喜ぶ姿、とても幸せな時間でしたね」。本当に。
 4年後のオリンピックを目指すだろうことについて、「4年間は長い、モチベーションを保つのはたいへん。目の前のことをこつこつと達成していく、小さなハードルを越えていくことでいい形が」(町田さん)。

 佐藤駿選手。演技の振り返り。町田さんの解説が神。ジャンプを成功させて、最後の3回転ルッツで着氷ミスがあるが「いいでしょう!」と町田さん。すべてのジャンプを終えて、ステップへ「さあ、思う存分、はばたけ」と町田さん、町田さんによると、4回転ルッツのミスがほぼないくらいで、4回転ルッツの精度の高さは、マリニン選手よりも高いそうだ。
 「すごくエモかった」と高橋さん、佐藤選手のメダルがきまった瞬間、鍵山選手が喜んで佐藤選手をたたえた場面を、町田さんを佐藤選手にして再現!ああ、ここはすごくエモかった…
 高橋選手が、選手達のきずなの強さに言及して「ソチではそうでもなかった」と微妙な発言をすると、町田さんは「語弊があるので補足すると、出場した男子は、4歳ずつ年齢が違った。今回は、坂本選手と木原選手をリーダーとして、他の選手はほぼ同年代がそろうという特別なものだった」と。

 そして、ペア。りくりゅうの金メダルは、「歴史的快挙」と高橋さん。ショートプログラムのリフトのミスは、大技だっただけに、7点近く減点されたそうだ。落ち込む木原選手を三浦選手が支えたことについては「7年間、積み上げた信頼関係。三浦選手を木原選手が支えてきたこと、ブルーノコーチがかけてきた言葉、全部が紡がれている。積み重ねてきたものは結果に出る」。
 12年前、ソチ五輪で高橋&木原組で出場したときの木原選手の写真パネルと、今回のパネルを比べて、木原選手の体格がかわったことを指摘する。「当時の木原選手はサラダが好きで、ペアになっても太りたくないなあっていう少年だった。覚悟をきめて、いっぱい食べて体を作った。リフトでも太ももと腰が大事でそこがしっかりしている」(高橋さん)。高橋さんとりくりゅうのインタビュー場面では、「なるちゃんがいたから、今がある」と木原選手。三人の感動の場面だった。

 最後、「どの選手も高難度、クオリティが高い、どの国の選手も素晴しい演技をした。イタリアの観客のあたたかい応援を肌で感じることができた」(町田さん)。その後、高橋さんが「………、失敗しました、それがなんですか。もう、この瞬間のために込めた思い、選手自身、コーチ、見守る観客、選手が片足で滑っただけで感動なんです。12人、一人一人のストーリー、団体戦だけ出たうたまさも、ゆなすみは悔しいだろけど、美しい悔しさなんです。三浦佳生選手も、次につながる。バネでびょーんと」と、泣かせる名言を。

 高橋さんが自由人なので、いつもは目立っている町田さんが落ち着いた人に見えた番組だった。まったく異なるタイプの二人の共演、おもしろかった。


 テレビ番組を、ブログに記録してしまうほど、今回のオリンピック・フィギュアスケートは気持ちのいいスポーツマンシップに満ちた大会だった。こんな幸せを感じる大会は初めてのことだ。12人のストーリーは続く。感動をありがとうございます。



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by tarukosatoko | 2026-02-21 19:20 | フィギュアスケート | Comments(0)

本をぺらぺら読むのが一番の幸せ。フィギュアスケートやタイ・中国などのアジアドラア、生活雑記もあり。


by さとこ タルコフスカヤ